中小企業診断士 - 経済学・経済政策1

f:id:agbullet21:20180317224100j:plain※本記事は勉強時のメモ書きです。間違った解釈・記載のあった場合はご指摘いただけると助かります。後ほど綺麗にまとめる…かも知れません。

過去問完全マスターを使用して勉強中。

総需要と総供給

財(生産物)市場を考える。供給は消費した分と消費しなかった分に分けられるが、消費しなかった=貯蓄なので、供給=消費C+貯蓄Sとなり、すなわち国民所得Yと等しくなる。
一方で需要は消費C、民間投資I、政府支出G、輸出X、輸入Mで構成されると考えられ、需要=C+I+G+X-Mで表される。
この需要と供給の均衡がとれるところを考える。式にすれば、
 Y=C+I+G+X-M
が均衡のとれた状態と言うこと。

限界消費性向

消費Cは、生活に欠かせない基本的な消費 C_0がまずあり、残りは所得に比例して定まるというケインズ派の主張を元に考えることが多い。
そうすると消費Cは、比例定数c(0 < c < 1)を用いれば C=C_0 + cYと表現でき、このcのことを限界消費性向という。ちなみに、限界貯蓄性向というものもあって、それは1-cで表現される。

乗数

政府支出乗数とか投資乗数とか。これらは、例えば政府支出乗数ならば、政府支出が増えたときに国民所得がどのくらい増えるのかを表すもの。需要と供給が均衡している状態で考える。
例えば、上で示したようなY=C+I+G+X-Mの状態の時で考える。このとき消費Cが租税(税金)Tを使って C=C_0+c(Y-T)と表すことができるとする。このときYの式に直したとすると
 Y=\frac{1}{1-c}(C_0 + I + G + X) - \frac{1}{1-c}(cT + M)
と表現できる。つまり、政府支出Iが1増えたとすると、Yは1/(1-c)だけ増えることになる。従って政府支出乗数は1/(1-c)となる。

基本的に、IとかMとかがYを含んだ式に直せる(与えられている)のならば直し代入して、Yの式に直せば各乗数が分かる。

均衡予算

政府支出の増加と租税の増加を均衡させること。つまり、政府支出Gを1増やすならば、租税Tを1増やすということ。
このときYは政府支出乗数の1/(1-c)だけ増え、租税乗数のc(1-c)だけ減る。通算すれば1だけ増えることになる。つまり、均衡予算を組んだときには政府支出の分だけYが増加することになる。